die Reiseflughoehe 

羽田→那覇 (前編)

羽田→那覇 (NH125)  JA8957 43K
 2011年8月25日
沖縄は遠方であり、しかも近年の観光地化で観光シーズンの運賃は高く、海外に比べて割高感を感じる
ことがあるほどです。その上仕事で行く機会もなかなかありません。
その割には東京からの場合は機窓風景は浜松付近までは伊丹方面と同じような航路を辿り、そこから
紀伊半島の東を通るものの その後は洋上飛行となるなど意外と変化に乏しい機窓風景です。
沖永良部島辺りからようやく島伝いの楽しい機窓風景となるもののこの頃にはベルトサインが点灯して
デジカメでの撮影が出来ないまま着陸します。

これが伊丹→那覇の場合は淡路島→高知→足摺岬→大隈半島→屋久島→奄美、と右側に座ると
飽きること無い機窓が広がり、本当に楽しい路線なのですが。

とはいうもののやはりなかなか無い機会だけに「富士山・浜名湖・紀伊半島・・・」辺りを楽しみにK席を
予約したら・・・当日朝 羽田に向かう駅で「東海道新幹線は静岡県内の豪雨で運転見合わせ」とのこと。
これで富士山も浜名湖も絶望的で、しかも沖縄本島自体がずっと一週間晴れ続け、「25日まで晴」
との予報だったのが前々日ごろから「24日まで晴、25日は曇時々雨」(奄美に至っては雨)と全区間
機窓風景は絶望的になり、足取り重く羽田に向かいました。




16Rから離陸すると三浦半島の先にテーブル状の雲がちらりと見えたもののすぐに右旋回。
本来ならまっすぐJYOGAに進むはずなのですが、まるでSEKIDOかYANAGに向かうかのような飛び方です。
「何か緊急事態でも発生して羽田に戻るかな?」と思っていると、横浜市街を右下に見る頃にPAが。
「本日は悪天候のため通常とは異なるルートで飛ぶ」とのこと。静岡を避け、中部辺りから紀伊半島東部に
抜けるのかな?と思っていると「岡山・大分・鹿児島を経由し・・・」と聞き間違えとしか思えない経由地
が流れてきます。
羽田〜那覇線は台風などの悪天候の際にA1-A597(串本・土佐清水・種子島)を経由するルートに迂回
することがある、とは聞いたことがあるのですが・・・。



そして高度を稼ぐにつれ雲の中に入り、ようやくデジカメ使用許可が下りた頃には綾瀬市に。
どうやらTANZAにインターセプトしているようです。Y28で西進するのでしょうか。
この先は下層の雲と上層の雲に挟まれた中を飛び、上も下も見えない状況でした。


途中操縦席よりPAが入りましたが、「ただいま京都上空を飛行中」という俄かには信じがたい内容です。
オントップのため京都も何も全く見えないのがもどかしい限りです。



次に下界が見えたのは実に35分後。機はかなり進んでいるはずです。
撮っている時は全く何処だか分からなかったのですが、自宅で調べるとどうやら倉敷市水島付近のようです。



左舷が気になり、ドア窓から覗いてみると瀬戸内海が広がっています。しまなみ海道付近まで来ている
ようです。



橋が架かっているところからすると 左下:生口島 右下:大三島 中央伯方島 のようです。
V28上の機窓風景が広がっています。




右舷からは遥か遠くに大田川と広島市北部(可部、高陽団地)が望めます。
撮影時刻から類推すると呉市上空からのようです。




再び左舷に移ると、手前は倉橋島、島々を挟んで松山が見えます。
最早那覇行きに搭乗している気が全くしない機窓風景です。





中島、松山。機は南西方向に進んでいます。




右舷;祝島。山陽路とも別れ、PA通り大分に向かうようです。




山陽路とのお別れの一枚。周南・下松・光。




左舷:伊予灘、宇和海の間に延びる佐田岬。四国とも別れを告げ、次はとうとう九州です。


(続く)  羽田→那覇 (後編)
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